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女の子にも作れる手作りエフェクター!FUZZ編

別に性差別では無いが一般的に『私、機械オンチで〜....』などと語る女性が多い事は確かです。
が!もうとっくにそんな時代じゃー無い!

Recエンジニアやマスタリングエンジニアにも優秀な女性がけっこう存在する時代にそんなかわいこぶられてもねぇ〜...おっちゃん知らんで!
今はエフェクターブランドなぞやっている私ですが、元々は機械をいじるのは好きだったが,中身を理解していた訳ではなかったので、
みなさんといっしょだったんです。

ただ、一時期音楽活動が出来なかった時期があり、ちょっと本気で勉強したのが約20年前...
それまでの自分と明らかに変わったのは、電気に詳しくなった事より、
物事に対して、冷静に順序だてて、正確に考える事が以前より格段に得意になった事です。
みなさんに自作を勧めたい理由は、そこです!
ま、とはいえ今回はとても簡単なので、きばらなくても大丈夫!
(drivestaのコーラスアレンジより簡単!)

という訳で、なるべく面倒な作業を省き、シンプルで使いやすいエフェクターをつくりましょう!
てな訳で歪みモノのなかでも、もっともシンプルなfuzz face的なFuzzです!
コントロールはVol とFuzzの2つ、オン-オフ形式はトゥルーバイパス(最も原音に近いバイパス形式)
としっかり基本をおさえた使えるモノにしました。

ちょっとだけ苦労して自分だけのエフェクターを作ってみましょう!
また、さらにグレードアップする改造法などもアップする予定です。最近某ギター雑誌なんかでも自作記事が連載されてますが、
ここでは、面倒な基盤製作は省き、ラグという端子台を使います。
パーツによっては極性や向きがある物もありますので、
初めて作る人は、よ〜く設計図を見て作ってちょーだい!

パーツの入手は全て秋葉原のパーツのコンビニ、千石電商で入手可能です。(ネットで通信販売もやってます。千石電商)
もちろん、いろいろ自分で調べて好みのパーツを選ぶのがBEST!
とりあえず一つ作ってみて、いろいろパーツや定数を自分なりに変えてみるのも楽しいもんです。

(注)くれぐれも製作は個人の責任で行ってください。

まずは、設計図を良く見て、パーツや工具など、買う物をチェックしましょう!
工具は大型100yen shopでほとんどの物が揃えられます。中には無いものもありますので、忘れずにチェック!
100均に無い工具は千石電商の一階にありますので、買い物は、まず100均で工具を揃えてからパーツを買いに行きましょう!
自分の好みでケースを選ぶ場合、必ず電気が通る素材の物を選んでください。また、足で踏む物なので丈夫なものを選んでください。

さらにクオリティーの高い物を作りたい!という人にオススメなのが、ラジオデパート内のお店たちです。
ここも工具からケース、パーツまで全て揃える事が可能です。
パーツなら2F海神無線,さらに凝ってビンテージパーツなら2F桜屋電機あたりがオススメ。

工具
絶対必要な工具
ニッパー(ケーブルや芯線をカットするもの)、穴あけ用工具(ドリルもしくはハンドドリルなど)
ドリルの歯(3mm程度)、リーマー(ドリルなどで開けた穴をさらに広げるもの)
ペンチ、プラスドライバー、ハンダごて、ハンダ、ヒートクリップ(ハンダ付けの時などに熱を逃がす為のクリップ)
センターポンチ(穴あけの時に主に使う金属に跡をつける道具)
隙間テープなどのスポンジ(工具ではありませんが100均などにあります)
あると便利な工具
ワイアーストリッパー(ケーブルの被覆を剥く道具)、ピンセット、ラジオペンチ(ミニ)、

スパナ、ヘルパーなど
パーツの基礎知識
抵抗

読み方は、100Kの場合100キロオーム。100Rの場合100オーム
正確には、100KΩと表記しますが、多くの回路図や、今回の設計図ではΩを省略します。
今回使用する抵抗は最も安価で一般的な1/4Wカーボン皮膜抵抗です。
他のタイプでももちろんOKです。

抵抗値はカラーコードで表記されています。カーボン皮膜抵抗のカラーコードの読み方は
等間隔で並んだ3色の線を左にして見ましょう。実数.実数.乗数.誤差の並びになってます。
(例)茶.黒.黄.金=100Kオーム+-5%
色と数値の関係を表にしてアップしているサイトがありますので『抵抗 カラーコード』などで検索して調べてください。
トランジスタ

一般的な日本製小信号用トランジスタの場合、平らな面を表に、左からエミッター、コレクタ、ベース
という並びです。海外品などは並びが違う物も多い。
電解コンデンサ

極性があります。マイナスの表記がある方のリード線が当然マイナスで
リード線も短く、プラス側はリード線が長い。

フィルムコンデンサ

一般的なフィルムコンデンサ(マイラ)今回は0.1uFを1個だけ使用しますので特に問題は
ありませんが、0.1uFと表記してある物と104と表記されている物があります。


コンデンサーの数値の読み方を覚えたい方へ
最初の二桁が実数で三桁目が乗数です。uFより小さな単位のpF(ピコファラド)で計算します。
今回使用する0.1uFをpFで表記すると100000pFになります。100000pFで表記すると読みづらく、
トラブルも多くなる可能性があり、一般的に10000pF以上の桁ではuFで表記します。
ちなみに、10000pF=0.01uFという事になります。

行程1.まず、設計図などをもう一度チェックしましょう.必要な工具、パーツをチェック!

行程2.足りない工具を買いに、いざ100均へ!

行程3.100均で揃えられなかった工具と必要なパーツをメモって、いざ秋葉原へ!

地下一階

A.1/4Wカーボン抵抗33K×1本 ¥5
B.1/4Wカーボン抵抗8.2K1本 ¥5
C.1/4Wカーボン抵抗100K ×1本 ¥5
D.1/4Wカーボン抵抗470R×1本 ¥5
E.電解コンデンサ22uF/50V×1個¥10
F.電解コンデンサ2.2uF/50V×1個¥10
G.フイルムコンデンサ0.1uF(耐圧50V程度のマイラーコンデンサ)×1個¥20
H.ケース(タカチHD12−10−3)×1個¥1200程度
I.ケーブル1m程度(撚線AWG22程度)セットで¥480
J.電池スナップ×1個¥40

一階

K.ヴォリューム500kAアルプス電気×1個¥90
L.ヴォリューム1kA×1個¥90
M.ヴォリューム用ワッシャー2個¥10
N.ヴォリューム用ナット2個¥20
O.ノブ(好みの形で)×2個¥200
P.6Pスイッチ(ミヤマ電器 DS−008)×1個¥400
Q.12Pラグ板×1個¥100程度
R.3×10mmスペーサー2個¥40

100均で揃えられなかった工具があればここで売ってます。

二階

S.モノラルジャック(オープン型2極)×1個¥70
T.ステレオジャック(オープン型3極)×1個¥90
U.トランジスタ 2SC1815×2個¥60

 

 

Total¥2950程度(工具は別)

秋葉原の千石電商での買い物(売り場、価格などは2005.6.30日現在のものです)
工具
今回使用するパーツ

前面部のヴォリューム用穴あけ

底面から15mmの位置に線をひきます(横線)次に側面から25mmの位置(左右共)に底面に対し直角に線をひきます(縦線)
線がクロスした2ケ所にセンターポンチで跡をつけます。
ここに直径7mmの穴をあけます。(ハンドドリルとリーマーを使う場合、3mm程度の穴をあけ、リーマーで7mmまで広げます)

上部から見て右側面部の穴あけ(インプットジャック用)

底面から直角に15mmの位置の高さに線をひきます(横線)
前面から25mmの位置に底面に対し直角に線を引きます。(縦線)
線がクロスした2ケ所にセンターポンチで跡をつけます。
ここに直径12mmの穴をあけます。
(ハンドドリルとリーマーを使う場合、3mm程度の穴をあけ、リーマーで12mmまで広げます)

上部から見て左側面部の穴あけ(アウトプットジャック用)

底面から直角に15mmの位置の高さに線をひきます(横線)
前面から25mmの位置に底面に対し直角に線を引きます。(縦線)
線がクロスした2ケ所にセンターポンチで跡をつけます。ここに直径12mmの穴をあけます。
(ハンドドリルとリーマーを使う場合、3mm程度の穴をあけ、リーマーで12mmまで広げます)

行程4.いよいよ製作です、まずはケースの穴あけからスタート

 

作業に入る前にちょっと一言

ケースの穴あけに関して

さて、今回の製作作業の中で、最も大変な作業、ケースの穴あけです。
今回私が考えたのはライブでのトラブル防止を考慮し、
コントロール部とイン-アウトを側面にフットスイッチのみを上部に配置してみました。
ケース内部の配置は下図のとおり、穴あけは全部で7ケ所です。
全体のパーツの数の割にはスペースに余裕がありますので、
自分なりに配置を決めるのもいいかと思います。

その際は、電池のスペースを忘れないように、
そしてジャックを差し込んだ時に他のパーツに当たらないように
また、パーツとパーツがぶつからないように注意しましょう!


電動ドリルやボール盤があればとても楽ですが、
ハンドドリルはちょっと労力が必要です。でも、これが終われば後は簡単です!

ハンドドリルを使用する場合、まずは3mm程度の穴をあけ、リーマーで広げます。

さぁ!これで一番大変な作業が終わりました!
あとは、パーツを乗せて配線をするだけ!

ちょっと待った!
『せっかく自作したんだからペイントしたい!』って方は、この段階でペイントしてください。
そして、あせらず、しっかり乾いてから次の行程に進んでください。

ハンダ付けに関しての予備知識

ケーブルを端子などにハンダ付けする場合、必ずやらなければならない事に予備ハンダという作業があります。
この作業を怠ると、ハンダ付けに時間がかかりスムーズに作業が進まず、
熱に弱い半導体を傷める可能性が高くなります。
予備ハンダは「ハンダを付ける」というより、『ハンダを染み込ませる』に近いという事を 忘れずに作業してください。

行程5.ラグ板上にジャンパー線やパーツを乗せてハンダ付けします。(ラグの裏表に注意してください)
まず、下準備です。

1.ミスを防ぐ為、ラグ板の片方にマジックで印をつけます(裏表共同じ方向に)さらに、ピンに番号をふりましょう。
2.ケーブルを4cm切り、両端の被覆を3mmづつ剥きます。
 剥いた部分を指でしっかり撚ってそこに
 ハンダを流しこみます。(予備ハンダ)
 そして、ラグ板を裏返し、2番ピンと11番ピンにジャンパー線をハンダ付けします。

3.次に、ケーブルを3.5cm切り、両端の被覆を3mmづつ剥きます。
 剥いた部分を指でしっかり撚ってそこに
 ハンダを流しこみます。(予備ハンダ)
 そしてラグ板を表向きにし、1番ピンと5番ピンにジャンパー線をハンダ付けします

470R=黄.紫.茶.金
8.2K=灰.赤.赤.金
100K=茶.黒.黄.金
33K=橙.橙.橙.金
4.次に抵抗を(A〜D)ラグ板に載せます
 この位置に抵抗の芯線を挿入し逆さにしても抜けない程度に折り曲げます。
 そして、図中の紫の部分をハンダ付けします。
5.(4)と同じ要領でFとGのコンデンサーとUのトランジスタを付けます。
 これでラグ板上のパーツは全て揃いました(簡単!)
では、実際に作業に入りましょう!
では、実際に作業に入りましょう!
一応参考まで...と回路図も書いておきますが、今回はあまり気にせず、プラモデル気分でどうぞ!
また、少し慣れたらこの回路図を元に自分でパターンを組んでみるのもいいでしょう!
信号の通り道は、無数に作れますし、通り道が変われば、音も変わります。

   

参考写真
行程6.ケース上にパーツを乗せます
まずは、下準備です。
ボリュームにはガタ付き防止用の突起がありますが、
これを利用するにはちょっとテクニックが必要ですので
今回は切り落とします(右写真参照)
左図の赤丸部分のメッキをヤスリで剥がします。(メッキを剥がさなければハンダが付きません)

切り落とした抵抗の芯線を使ってヴォリュームKの右端のピンと
ヴォリュームのカバー(削った部分)をつなぎます

紫の部分をハンダ付けします。

ヴォリュームLのカバーを先程の要領でメッキを剥がします。

1KA(L)のボリュームに22uF(E)の電解コンデンサをハンダ付け
次に、まん中のピンに+、右側のピンに-を通し
まん中のピンはそのままハンダ付けをし、
余分な芯線を切り落とします。
そして、右側のピンに通した芯線をそのまま先程削った部分と
右側のピンにハンダ付けをします。

紫の部分をハンダ付けします。

次にフットスイッチPに切り落とした芯線で
4番と3番ピンをハンダ付けします。
電池スナップを取り付けます。
紫の部分をハンダ付けします。
さぁ!もう終わりが見えてきました!
いよいよ内部配線です。
配線は設計図を良く見て間違えないように配線、ハンダ付けをしてください。
ケーブルの長さは特に指定しませんが、少しだけ余裕を持たせましょう!
(つっぱらない程度)
ケースの内部にパーツを取り付けます。
行程7.裏蓋用の絶縁シートを作ります。

画用紙や画用紙程度の厚さの紙、薄いプラスチックなど、電気を通さない素材を使用してください。
サイズは11cm×8.5cm程度の大きさ、
この絶縁シートを使用せずに使用すると、ショートや故障の原因になる場合があります。

行程8.電池が内部でガタつかないようにスポンジなどを貼りましょう

絶縁シート同様、電池がガタついて端子などに触れるとショートの原因になります。
行程9.最後にヴォリュームにノブを付け、裏蓋をすれば完成です!

運良く!?音が出なかった場合

音が出なかった人は、ある意味ラッキーかもしれません!
(最初の項で述べましたが順序だてて冷静に考える事、諦めない事が肝心、ここからが大事!)
最初からじっくりと配線をチェックし、電解コンデンサの極性やトランジスタの向きなど
間違いがないかチェックしましょう!
配線を間違えたり、熱で半導体をいためない限り、必ず音が出ます。
考えても、考えてもど〜〜〜しても判らない場合のみ、BBSに書き込んでください。
できるかぎりお答えします。

さ〜!みなさんのFUZZはどんな音が出ましたか?
パーツのメーカーを変える、ケーブルを変える、ハンダを変えるなどの、
ちょっとした改造で音は思いのほか変わるものです。

次回は、DCインプットと電源部のノイズフィルターを付加する改造編をお送りします。

drivesta/MK

テスト機はA・Y・A tokyo japanにおいて数々の実験に使われたケースを使用した為、穴が余計にあけてあります。
もーちょいZOOM-UPして見たい方はPDF版をdownloadしてください
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